素材の話

山から採ってきた鉱物をポットミルに入れ、細かく砕きます。


約30時間かけて砕いた鉱物を取り出します。


さらに細かい釉原料にするため、取り出した鉱物をふるいにかけます。


日に干して乾燥させます。


この釉原料を用いてできたコーヒーカップと皿がこちらです。


陶器の素地土や釉薬の原料としては、大まかに珪土(石英)、礬土(アルミナ)の二つに分けています。珪土に属する土石は水に溶けにくく、高温で焼くとその溶融物には艶があります。それに対し、礬土に属する土石は水に溶けやすく、高温で焼くと艶がありません。松韻窯では礬土系の土石を使用しており、粘性がないため轆轤成形までに3年近く土をねかせています。



釉薬の原料となる鉄分などを含んだ岩石。


岩石を粉砕してパウダー状にします。


パウダー状にした原料に薪窯を焼いた後に残った木灰を加え釉薬を作ります。


採取した土の塊を水に溶けやすくさせるために乾燥させます。その後、水に浸し泥状になった土を石膏鉢で天日干ししながら水分を抜いて陶土を作ります。