窯の話

ガス窯の焼成には、主に「酸化」「還元」「炭化」があり、松韻窯では主に炭化焼成を用いています。
炭化焼成とは、高温で窯を密閉して還元状態にし、酸欠のまま不完全燃焼させ、炉内で燃料から発生した炭素を素地が吸着して黒く焼き締まることをいいます。窯を焼きあげるまでに、約18~20時間ほどかかります。



これはどちらも同じ土、同じ釉薬で作られた器です。焼成の仕方や窯の焚き方などで同じ原材料でも焼き上がりに違いが見られます。

炭化の具合違いで同じ釉薬でもこの様な違いに。窯の温度や置く場所でも違ってきます。


【 釉薬の変化 】




これは同じ器の中と外の画像。炉内で温度が中と外で違ったため、一つの器でも釉薬の色の出方がこんなにも異なりました。